墓じまいの費用はいくら?内訳・相場・払えないときの対処法

墓じまいの費用相場と内訳と見積もりを整理した図解

親のお墓を、このまま守り続けられるだろうか。

そう考えたとき、最初に気になるのが費用のことだと思います。

先にお伝えすると、墓じまいの費用はおおよそ50万円から130万円が目安です。

ただ、この幅の広さが、そのまま不安の正体でもあります。

お墓の大きさ、立地、お寺との関係。条件によって、同じ工事でも支払う金額はずいぶん変わります。

この記事では、その内訳をひとつずつ分解して、何にいくらかかるのかを整理しました。

私自身、実家のお墓が遠方にあり、墓じまいを考えている当事者です。

調べるうちに知った「言われないと分からないこと」も、正直にお話しします。

  • 墓じまいの費用の相場と内訳
  • 離檀料をめぐって知っておきたいこと
  • 補助金は本当に使えるのか
  • お金が足りないときの選択肢
  • 費用は誰が払うのか

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※情報確認日:2026年9月2日

目次

墓じまいの費用はいくら?相場は50万〜130万円

墓じまいの費用内訳を担当者と確認する夫婦

墓じまいとは、お墓を撤去して、その土地を管理者に返すことです。

取り出したご遺骨は、永代供養や樹木葬など、新しい供養先へ移します。

かかる費用の目安は、次のとおりです。

費用の種類目安支払い先
墓石の解体・撤去1㎡あたり10万円〜石材店
閉眼供養(魂抜き)3万〜10万円お寺
離檀料3万〜20万円お寺
行政手続き数百円〜数千円市区町村
新しい供養先5万〜150万円霊園・寺院

合計すると、50万円から130万円ほどにおさまることが多いようです。

金額の幅が大きいのは、新しい供養先の選び方で総額が動くからです。

合祀(ごうし)と呼ばれる合同のお墓なら数万円から。個別の永代供養墓なら100万円を超えることもあります。

次の章から、ひとつずつ見ていきます。

墓じまいの費用の内訳

「50万から130万」と言われても、まだ実感が持てないと思います。

何にいくらかかるのか、分解してみましょう。

墓石の解体・撤去費用

墓じまいの中で、いちばん大きな金額になる部分です。

目安は1㎡あたり10万円から。一般的な広さのお墓なら、30万〜50万円ほどになります。

ただ、ここで金額が跳ね上がることがあります。

理由は立地です。

  • 重機が入れない山の上や、階段の多い墓地
  • 墓石が大きい、区画が広い
  • 周りのお墓と隣接していて手作業が必要

こうした条件では、人の手で運び出すことになり、費用が倍近くになる場合もあります。

子どものころは何も気にせず歩いていた道でも、あらためて見ると「これは重機が入れないな」と気づくことがあります。

閉眼供養のお布施

お墓から魂を抜く儀式を、閉眼供養(へいがんくよう)といいます。

魂抜き、お性根抜きと呼ぶ地域もあります。

僧侶にお経をあげてもらい、お布施をお渡しします。相場は3万〜10万円です。

お布施は、白い封筒か奉書紙に包み、「御布施」と書いてお渡しするのが一般的です。

金額に迷ったら、お寺に直接たずねても失礼にはあたりません

「皆さんはどのくらい包まれていますか」と聞けば、教えてくださることが多いです。

離檀料

ここが、墓じまいでいちばんもめやすいところです。

離檀料(りだんりょう)は、檀家をやめるときにお寺へお渡しするお礼です。

相場は3万〜20万円ほど。長年お世話になった感謝を包む、という性質のものです。

そのうえで、知っておいてほしいことがあります。

離檀料に法的な支払い義務はありません。

ごく一部ですが、数百万円という高額を請求されたという話も報じられています。

「払わなければ遺骨は渡せない」と言われても、それに応じる法的な根拠はありません。

とはいえ、まず大切なのは、こじらせないことだと思います。

いきなり法律を持ち出すより、これまでのお礼を伝えて、事情を正直に話す。

それでも高額な請求が続く場合は、ひとりで抱えず、弁護士や自治体の相談窓口に相談してください。

当サイトでは、法律の判断には踏み込みません。

行政手続きの費用

ここは安心してください。ほとんどお金はかかりません。

ご遺骨を移すには「改葬許可証」という書類が必要ですが、発行手数料は1通あたり数百円程度です。

ただし、ご遺骨1体につき1通必要になることが多いので、複数体が納められている場合は枚数を確認しておきましょう。

お墓を開けてみたら、聞いていたより多くのご遺骨が入っていた。

これは実際によくある話だそうです。

手続きの詳しい進め方は、墓じまいの手続きと必要書類にまとめています。

新しい供養先の費用

取り出したご遺骨を、どこへ移すか。

総額を左右するのは、じつはここです。

供養の方法費用の目安特徴
合祀墓(合同)3万〜30万円ほかの方と一緒に納める
永代供養墓(個別)30万〜150万円一定期間は個別に安置
樹木葬20万〜80万円樹木や花の下に納める
納骨堂20万〜100万円屋内で天候に左右されない
海洋散骨5万〜30万円海にまく。お墓を持たない
手元供養数千円〜数万円自宅で小さな骨壷に納める

費用をおさえたいなら合祀ですが、ひとつ気をつけたい点があります。

合祀は、あとから取り出せません。

ほかの方のご遺骨と一緒になるため、「やっぱり個別にしたい」と思っても戻せないのです。

ここは、家族で必ず話し合ってから決めてください。

永代供養を選ぶときの注意点は、永代供養で後悔しないためにで詳しく書いています。

墓じまいに補助金は使える?

「補助金が出るなら助かる」と思って調べる方は多いです。

ただ、正直にお伝えします。

墓じまいの費用を助成している自治体は、ほとんどありません。

調べたかぎり、撤去費用そのものを助成しているのは千葉県浦安市と群馬県太田市の2市でした。

どちらも対象は自治体が運営する公営墓地です。お寺の墓地にあるお墓は、まず対象外だと考えてください。

とはいえ、自分の自治体を確認する価値はあります。「お墓がある市区町村名+墓じまい+補助金」で検索するか、役所の窓口に電話で聞いてみてください。

制度が確認できた自治体の中身と調べ方、そして補助金より効き目が大きい方法は墓じまいに補助金は出るのか|期待する前に知っておきたい実態にまとめました。

費用を下げるなら、まず見積もりを比べる

100万円近い出費は、簡単に用意できる金額ではありません。

足りないと感じたとき、いちばん効果が大きいのがこれです。

解体費用は業者によって差が出ます。同じ工事で数十万円変わることもあります。

最低3社から見積もりを取るのがおすすめです。

とはいえ、お墓が遠方にあると、石材店を3社探して連絡するだけでも骨が折れます。

一括見積もりのサービスを使うと、一度の入力で複数社の金額を取り寄せられます。

比較サービスの対応範囲も確認してください。墓石ナビは、審査を通過した石材店3〜5社の見積もりを無料で比較でき、契約義務はないと案内しています。墓石撤去に対応できるか、現地確認や追加費用が必要かは申込時に確認してください。

墓石ナビ 公式案内

実際に墓じまいを経験した方の一次体験も確認しました。費用は条件によって約28万円から180万円超まで開きがあり、撤去工事だけでなく、離檀料と新しい供養先が総額を左右しています。

我が家では両親が高齢になり、遠方に住む親族もお墓参りが難しい状況になったため、お墓の管理をしていた父と話し合い、墓じまいを決意しました。

引用元:しんげつぶろぐ

785,000円をSさんと折半。9人で割って1人当たり約43,600円です。お寺があるのは東京都港区南麻布。そして3~4体だと思っていたお骨は8体もあったけど、一式300,000円でよいとのこと。わりと良心的な金額だったのかな。よくわかりません。

引用元:umi_sora(う・み・そら)note

墓石を男性2人がかりで撤去(機械を利用して)し終えて、しばらく。我が家の郵便ポストに請求書が入っていました。墓石撤去後の現場写真(ちゃんと作業を完了した証拠として)と共に。請求書の金額は『60万円』

引用元:セミリタイアを目指すアザラシ好きのブログ

母が墓じまいをすると決めてから
4ヶ月で全て終わりました。

〖墓じまい費用総額〗
・霊園 樹木葬のお墓(4霊) 120万円
・お寺 離檀料 7万円
・お寺 お布施 10万円
・石材店 墓地解体 39万円
・霊園 粉骨、納骨 約9万8千円

ということで…
総額は約185万8千円でした!

引用元:家事ときどき介護~介護は一息、今度は育児!?~

「実家のお墓、そろそろたたまないと」——そう思ったとき、何から手をつければいいのか、まったく分かりませんでした。私が墓じまいをしたのは、認知症の父の実家のお墓(父の父=私の祖父が眠る、本家のお墓)でした。右も左も分からないまま、離檀料でもめ、石材店を選べず、役所を回り……気づけば1年がかりの大仕事に。

引用元:実家じまいノート

見積もりを比較してみると、その差に驚かされます。
・永代供養料: 20万円〜100万円(種類による)
・墓じまい代: 約100万円(1箇所50万円×2箇所)
最低でも120万円、条件によっては最大200万円ほどかかる計算です。

引用元:松之助 note

体験談の傾向から、早めに親族と費用分担を決め、現地確認後の見積書で撤去範囲と追加料金を比べることが重要です。一社の金額だけで決めず、墓地の指定業者ルールも先に確認してください。

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ここで注意点があります。

お寺や霊園から「うちの指定業者で」と言われることがありますが、必ずしも従う義務はありません。

ただし、墓地の規約で指定されている場合もあるので、まず管理者に確認してください。

見積書を見るときは、次の点をチェックします。

  • 「一式」ではなく作業ごとに金額が書かれているか
  • 廃材の処分費が含まれているか
  • ご遺骨の取り出し費用が入っているか
  • 追加料金が発生する条件が書かれているか

「一式 50万円」だけの見積書は、あとから追加請求が来ることがあります。

見積もりを比べても足りないときは、供養先を見直す、親族で分担する、分割払いを使う、役所の窓口に相談する、という順で考えます。

それぞれの効き目と注意点は墓じまいに補助金は出るのか|期待する前に知っておきたい実態で説明しています。

墓じまいの費用は誰が払う?

「誰が払うのか」も、よく検索されている疑問です。

一般的には、お墓の名義人(祭祀承継者)が負担します

祭祀承継者とは、お墓や仏壇を引き継ぐ人のことです。多くは長男や、実際に管理してきた人です。

ただ、これは「そういう慣習が多い」という話で、決まりではありません。

実際には、次のような分け方もあります。

  • 兄弟姉妹で均等に分ける
  • お墓に入っている方の子どもたちで分ける
  • 親が生前に費用を用意しておく

おすすめは、親が元気なうちに家族で話しておくことです。

私も、お墓の話を切り出すまでにずいぶん時間がかかりました。

結局は、テレビで終活の特集を見ていたときに「うちのお墓はどうする」と聞けました。

あらたまって話すより、そういう流れのほうが自然でした。

切り出し方のコツは、終活のやることリストでも書いています。

墓じまいの流れ

費用の見通しがついたら、次は手順です。

全体で、3か月から半年ほどかかると見ておくと安心です。

  • 家族・親族に相談して同意を得る
  • お寺や霊園の管理者に伝える
  • 新しい供養先を決める
  • 石材店を選び、見積もりを取る
  • 役所で改葬許可証をもらう
  • 閉眼供養をして、ご遺骨を取り出す
  • 墓石を撤去し、土地を返す
  • 新しい供養先に納骨する

いちばん大事なのは、最初の「家族・親族への相談」です。

ここを飛ばすと、あとで必ずもめます。

順番も大切です。親族の同意を得る前に工事を頼んでしまうと、引き返せなくなります。

書類のそろえ方や役所での進め方は、墓じまいの手続きと必要書類で詳しく解説しています。

墓じまいをしないとどうなる?

「費用がかかるなら、そのままにしておけないか」

そう考えるのは自然なことだと思います。

ただ、放置すると管理費が毎年かかり続け、未納が続けば無縁墓として撤去され、ご遺骨は合祀されて取り出せなくなります。

そして、そのまま子や孫の世代に負担が移ります。

結局、いつか誰かが向き合うことになります。それが自分か、子どもか。その違いだけかもしれません。

何年で無縁墓になるのか、撤去はどんな順番で進むのかは墓じまいをしないとどうなる?放置した先に起きることで詳しく書いています。

墓じまいの費用に関するよくある質問

墓じまいを考えるときに、よく出てくる疑問をまとめました。

墓じまいの費用はいくらですか?

おおよそ50万円から130万円が目安です。

墓石の解体で30万〜50万円、供養先で数万円から150万円ほど。

立地と供養先の選び方で、金額は大きく変わります。

離檀料は払わないといけませんか?

法的な支払い義務はありません。

ただ、慣習として3万〜20万円をお礼として包む方が多いです。

高額な請求で困った場合は、弁護士や自治体の相談窓口に相談してください。

墓じまいの服装は喪服ですか?

閉眼供養に立ち会うなら、喪服か地味な平服が無難です。家族だけで行う場合は、黒や紺の落ち着いた服装で問題ありません。

工事の立ち会いだけなら、汚れてもいい服と歩きやすい靴にしてください。判断の基準は墓じまい当日の服装と持ち物|喪服か平服かは「その日に何をするか」で決まるにまとめています。

遺骨は自宅に置いてもいいですか?

問題ありません。手元供養と呼ばれ、選ぶ方が増えています。

自宅の敷地に埋めることはできませんが、骨壷で安置するのは法律上問題ありません。

ただ、ご自身が亡くなったあとどうするかは、家族に伝えておいてください。

どのくらい期間がかかりますか?

3か月から半年ほどが目安です。

親族との相談や供養先の決定に時間がかかることが多いです。

工事自体は、数日で終わります。

まとめ

墓じまいの費用は、50万円から130万円ほどが目安です。

金額を左右するのは、墓石の立地と、新しい供養先の選び方でした。

  • 解体費は3社以上で見積もりを比べる
  • 離檀料に法的な支払い義務はない
  • 補助金がある自治体は少ないが、確認はする
  • 合祀は費用が安いが、あとから取り出せない
  • 何より先に、家族・親族へ相談する

お墓のことを考えるのは、気が重い作業です。

私も、まだ結論を出せていません。

それでも、金額の目安が分かってからは、ずいぶん気が楽になりました。

分からないから怖い、という部分が大きかったのだと思います。

まずは見積もりを1社取ってみる。それだけでも、話が具体的に進みます。

参考・出典

※本記事はプロモーションを含みます。年月、日時、価格・キャンペーン情報は確認時点のものです。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

終活むすこのアバター 終活むすこ 親の終活に奮闘する40代後半

「おや終活」運営者。40代後半の会社員。親の終活が「ひとごと」でなくなった世代として、墓じまい・遺品整理・実家じまいについて、自分で調べて動いた記録を発信しています。相続や税金など専門判断が必要なことは扱わず、専門家への相談をご案内する方針です。

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