エンディングノートは何を書く?無料テンプレートの選び方と親への渡し方

エンディングノート無料テンプレートの選び方と最初に書く3項目

エンディングノートを用意しようと思ったものの、何を書けばいいのか、どれを選べばいいのか、手が止まってしまう。

そんな声を、よく聞きます。

私も同じでした。

親と一緒に書き始めるまで、本屋で何度もノートを手に取っては、そっと棚に戻していました。

この記事では、エンディングノートに何を書くのか、無料で手に入れる方法、市販ノートの選び方までをまとめました。

さらに、多くの方がつまずく「親にどう書いてもらうか」も、実体験を交えてお話しします。

  • エンディングノートに何を書くか(基本の項目)
  • 無料で手に入れる4つの方法
  • 市販ノートの選び方とおすすめ
  • 親に書いてもらうときの渡し方

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※情報確認日:2026年9月3日

目次

エンディングノートとは?遺言書との違い

エンディングノートを書く親をそばで見守る家族

エンディングノートとは、もしものときに備えて、自分の情報や希望を家族に書き残しておくノートです。

終活ノートとも呼ばれます。

書く内容に決まりはありません。

銀行口座のこと、医療や介護の希望、家族へのメッセージ。何を書いても、書かなくても自由です。

ここで、ひとつだけ知っておいてほしいことがあります。

エンディングノートには、法的な効力はありません。

つまり、財産の分け方を書いても、そのとおりに実行される保証はない、ということです。

財産の分け方をはっきり決めておきたい場合は、遺言書という別の書類が必要になります。

ただ、遺言書には形式のルールがあり、書き方を間違えると無効になることもあります。

相続や遺言書について具体的に決めたいときは、弁護士や司法書士などの専門家に相談してください

当サイトでは、法律やお金の判断には踏み込みません。

比べる点エンディングノート遺言書
法的効力なしあり
書き方自由決まった形式が必要
書ける内容希望・情報・気持ち主に財産のこと
費用無料〜2,000円ほど専門家に頼むと数万円〜

エンディングノートは、家族が困らないための「情報の置き場所」。

そう考えると、気楽に書き始められると思います。

エンディングノートには何を書く?基本の項目

何を書けばいいのか。ここが一番の悩みどころだと思います。

先にお伝えすると、全部を埋める必要はありません

家族が本当に困るのは、次のような情報が分からないときです。

家族が一番困る「お金と契約」のこと

親が亡くなったあと、家族がまず途方に暮れるのが、お金まわりの情報です。

どの銀行に口座があるのか。保険に入っていたのか。

これが分からないと、手続きがまったく進みません。

  • 銀行名・支店名・口座の種類(普通/当座)
  • 加入している生命保険・医療保険の会社名
  • 証券会社や不動産などの資産
  • 借入やローンの有無
  • クレジットカードの会社名

ここで、大事な注意点があります。

暗証番号やパスワードは書かないでください。

ノートを紛失したり、盗まれたりしたときに、悪用されてしまうからです。

「どこにあるか」だけ書いておけば、家族は手続きを進められます。

意外と見落とす「毎月の支払い」

最近増えているのが、サブスクの解約もれです。

動画配信、音楽アプリ、健康食品の定期購入。

本人しか知らないまま、支払いだけが続いてしまいます。

  • 契約中のサブスク・定期購入サービス
  • スマホ・インターネットの契約会社
  • 公共料金の引き落とし口座

新聞や健康食品の定期購入など、親自身も忘れている契約が見つかることがあります。

一緒に書き出してみて、初めて知ったんです。

医療・介護の希望

もしものときに、家族が一番迷うのが医療の判断です。

延命治療を望むかどうか。介護はどこで受けたいか。

書いておくだけで、家族の心の負担がぐっと軽くなります

  • かかりつけの病院・持病・飲んでいる薬
  • 延命治療についての希望
  • 介護が必要になったときに過ごしたい場所
  • 判断できなくなったとき、誰に決めてほしいか

連絡してほしい人

葬儀の連絡先が分からず、あとから「なぜ知らせてくれなかったのか」と言われてしまう。

これは、実際によくある話だそうです。

  • 親戚・友人・元同僚の名前と連絡先
  • 知らせなくていい人がいれば、それも
  • 加入している自治会や趣味の会

お葬式やお墓の希望

どんな葬儀にしたいか、お墓はどうしたいか。

希望があるなら、書いておくと家族が迷いません。

  • 葬儀の規模(家族葬・一般葬・直葬など)
  • 宗派・菩提寺の有無
  • お墓の場所、墓じまいを考えているか
  • 遺影に使ってほしい写真

お墓のことは墓じまい・お墓カテゴリ、葬儀については葬儀・法要カテゴリで詳しく解説しています。

葬儀の希望欄へ具体的に書く前に、現在選べる規模や費用を確認しておくと、家族へ伝える内容が曖昧になりません。比較用の資料は、契約を急がず家族で共有してください。

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家族へのメッセージ

これは、書かなくてもいい項目です。

でも、残された家族にとっては、何より大切なページになります。

うちの親は、ここだけ照れくさそうに空欄のままでした。

それでいいと思っています。

エンディングノートを無料で手に入れる4つの方法

エンディングノートは、お金をかけずに手に入ります。

まずは無料のもので試して、続きそうなら市販品を買う

この順番がおすすめです。

無料版を選ぶときは、配布元・ページ数・書きたい項目の3点を先に確認してください。法務局や自治体が公開するPDFなら、広告目的の入力フォームを通さずに内容を確認でき、印刷して使えます。

無料版のタイプ向いている人選ぶときの確認
法務局・司法書士会のPDF相続や遺言との違いも学びたい人説明ページと記入欄の量
自治体のPDF地域の相談先も一緒に知りたい人居住地以外でも利用できるか
短い冊子・簡易版まず書き切る感覚を得たい人連絡先・契約・医療の欄があるか

津地方法務局が案内する無料版は全37ページで、相続・遺言・成年後見の解説と記入欄があります。もっと短く始めたい場合は、川島町の「エンディングノートはじめてガイド」のように、最初から順番に埋めなくてよいと案内する冊子も候補です。PDFは配布元の利用条件を確認し、最新版を保存してください。

1. 自治体の無料配布

意外と知られていませんが、市区町村がエンディングノートを無料配布していることがあります。

終活支援の一環として、近年増えている取り組みです。

  • 市役所・区役所の窓口
  • 地域包括支援センター
  • 社会福祉協議会
  • 自治体のホームページからPDFダウンロード

「お住まいの市区町村名+エンディングノート」で検索してみてください。

自治体のものは、地域の相談窓口が載っていることが多く、実用的です。

調べてみると、意外と身近な自治体が配布しているケースもあります。

2. インターネットで無料ダウンロード

葬儀社や保険会社、士業の事務所などが、無料のテンプレートを公開しています。

形式はPDF、Word、Excelなど、さまざまです。

形式こんな人に向く
PDF印刷して手書きしたい人
Wordパソコンで書き直しながら使いたい人
Excel口座や契約を一覧で管理したい人

親世代に渡すなら、印刷して手書きできるPDFが親切です。

パソコンで管理したい方は、書き直しやすいWordやExcelが向いています。

形式によって、向き不向きがあります。

形式向いている使い方注意点
PDF印刷して手書きするパソコン上では書き直せない
Word文章を長めに書くレイアウトが崩れることがある
Excel項目を足したり消したりする印刷時に切れやすい
アプリスマホで少しずつ書くサービスが終了すると読めなくなる

迷ったら、親に渡すならPDF、自分で管理するならExcelと考えると選びやすくなります。

なお、アプリだけで管理するのはおすすめしません。サービスが終了すると、書いたものごと読めなくなることがあるためです。

法務省が無料で公開しているもの

信頼できるものを探しているなら、まずこれを見てください。

法務省と日本司法書士会連合会が、エンディングノート「〜あなたに届け、わたしの想い〜」を無料で公開しています。

相続・遺言・後見について、必要な範囲の説明がついているのが特徴です。

公的機関が作っているので、営業の連絡先が入っていません。

無料のテンプレートには、配布元の資料請求や相談へつながる導線が入っていることがあります。

それが悪いわけではありませんが、親に渡すものなら、そこが気にならないほうが安心です。

各地の法務局の窓口でも配布されており、地域の司法書士会が独自に作っているものもあります。

3. スマホアプリ

エンディングノートのアプリも増えています。

書き直しが簡単で、少しずつ入力できるのが利点です。

ただし、注意点もあります。

サービスが終了したら、データが消えてしまう可能性があります。

また、スマホのロックが解除できないと、家族が中身を見られません

アプリを使うなら、家族に「アプリに書いている」ことだけは伝えておいてください。

4. 100円ショップ・書店の簡易版

100円ショップにも、終活ノートやエンディングノートが置かれていることがあります。

項目が少なく薄いので、「まず1冊書き切る」達成感を得やすいのが良いところです。

無料ではありませんが、100円台から試せます。

市販のエンディングノートの選び方

無料のもので物足りなくなったら、市販品の出番です。

書店や文具店で、900円〜2,000円ほどで手に入ります。

選ぶときは、次の3点を見てください。

1. 文字の大きさと記入欄の広さ

これが一番大事です。

とくに親世代に渡すなら、文字が大きく、記入欄が広いものを選んでください。

小さな枠にびっしり書かせるノートは、それだけで挫折してしまいます。

2. 項目数は「少なめ」から

項目が100を超えるような分厚いノートは、達成感より疲労感が勝ちます。

最初の1冊は、80ページ前後の薄いものが続きやすいです。

書き切ってから、詳しいものに移ればいいと思います。

3. 解説がついているか

「なぜこの項目を書くのか」が説明されていると、納得しながら進められます。

解説が丁寧なノートは、書く手が止まりにくいです。

定番として長く売れているのは、コクヨの「もしもの時に役立つノート」(900円台)です。

記入欄が広く、文字も大きめで、最初の1冊に向いています。

自分史や思い出を書き残したい方は、そうしたページが多いタイプを選ぶと満足度が上がります。

親にエンディングノートを書いてもらうには

ここからが本題かもしれません。

自分用に買うのは簡単です。

でも、親に渡すとなると、急に難しくなります。

私も、実家の食卓でノートを差し出すタイミングを、何度も逃しました。

ノートだけを渡さない

エンディングノートだけを黙って渡すのは、避けたほうがいいです。

受け取った親には、「早く準備しろ」という意味に見えてしまいます。

誕生日や帰省のとき、ほかの贈り物と一緒に渡す

そのくらい自然なほうが、すんなり受け取ってもらえます。

「親のため」ではなく「自分が困るから」と伝える

これが、一番効きました。

「お父さんのために書いて」と言うと、相手は身構えます。

でも、こう言い換えるとどうでしょう。

「もしものとき、通帳がどこにあるか分からないと、私が困るから教えてほしい」

主語を自分にすると、親は「助けてやろう」という気持ちになれます。

角が立たない言い方です。

「書いておいて」ではなく「一緒に書こう」

渡して終わりにすると、まず書いてもらえません。

おすすめは、自分の分も1冊買って、一緒に書き始めることです。

私は帰省のたびに、少しずつ一緒に埋めています。

不思議なもので、これまで聞いたことのなかった昔の話が、ふと出てきて、いつのまにか思い出話になります。

エンディングノートを書く時間が、親と話す口実になっている。

今は、そんな感覚です。

全部を求めない

一度に全部書いてもらおうとすると、必ず疲れます。

今日は口座のページだけ。次はかかりつけの病院。

それくらいのペースで十分です。

親の終活をどう切り出すかは、終活のやることリストでも詳しく書いています。

迷ったら、最初は3項目だけ書きます。

  • 緊急連絡先:家族・親族など、最初に連絡してほしい人
  • お金と契約:金融機関・保険・毎月の支払いの名称と書類の保管場所
  • 医療・介護:判断できないときに意見を尊重してほしい人と現在の希望

暗証番号やパスワードそのものは書かず、情報の所在だけを残します。武蔵野市の無料版も、書けるところから始め、書き直したら更新日を記入し、信頼できる人へノートの存在を伝えるよう案内しています。

実際にエンディングノートを書いた本人や、家族と書き始めた人の公開投稿も確認しました。一度に完成させるより、書きやすい所から少しずつ進める体験が多く見られます。

エンディングノートを毎日開いて、少しずつ書き足していた時期がありました。今も、週に1回くらいは開きます。

引用元:エリサ note

私も書き始めてます!
・好きなところから
・思いついたところから
・自由に書いてOK!!
・何回書き直してもOK!!

引用元:Muji Love Life

隙間時間ができると、「日々活しよ!」と言って、エンディングノートのガイドブックを広げている。なかなか楽しいようだ。

引用元:ひろたん note

年末年始、家族が集まった解散前のこと。私は、用意していたエンディングノートをテーブルに並べて言いました。

引用元:ごはんはあった子 note

最近、暇を見つけてはエンディングノートを書き進めている。私自身のこと、財産関係を書き進めて、ノートの半分以上が埋まった。

引用元:守 薫子 note

誕生日に書き始めたエンディングノートは、私にとって「生と死」、どちらも大切にしたいことだとあらためて感じたのでした。

引用元:Om to Om

良い傾向は、自由度の高いノートを選び、週1回や隙間時間など無理のないペースで続けていることです。一方、項目の多さや「きれいに全部書く」という意識は手を止める原因になります。短い無料版から試したい人や、家族と会話しながら書きたい人に向いています。重く感じる人には、期限を決めて一方的に渡すより、まず自分の1ページを見せて一緒に始める方法が合います。

エンディングノートを書くときの注意点

安心して使うために、次の点だけ気をつけてください。

  • 暗証番号・パスワードは書かない
  • 保管場所を家族に伝えておく
  • 年に一度は内容を見直す
  • 財産の分け方は遺言書で、専門家に相談する

とくに2番目は、見落としがちです。

大切にしまい込みすぎて、家族が見つけられなかった。

これでは、書いた意味がなくなってしまいます。

「机の一番下の引き出しにある」と、ひと言伝えておいてください。

内容も、時間がたてば変わります。

口座を解約したり、引っ越したり、気持ちが変わったり。

年に一度、お正月や誕生日に見直す習慣にすると忘れません。

エンディングノートに関するよくある質問

エンディングノートを用意するときに、よく出てくる疑問をまとめました。

エンディングノートは無料で手に入りますか?

手に入ります。

自治体の窓口やホームページ、葬儀社や保険会社のサイトで、無料のものが配布されています。

まず無料版で試して、続きそうなら市販品を買うのがおすすめです。

何歳から書き始めればいいですか?

決まりはありません。

60代から書き始める人が多いですが、40代・50代で書く人も増えています。

親に書いてもらうなら、親が元気なうちが理想です。

エンディングノートに法的な効力はありますか?

ありません。

財産の分け方を書いても、そのとおりになる保証はありません。

法的にはっきりさせたい場合は遺言書が必要です。作成は専門家に相談してください。

全部書かないといけませんか?

いいえ、書けるところだけで大丈夫です。

とくに、お金と契約の情報、医療の希望、連絡先。

この3つが書いてあれば、家族はかなり助かります。

パソコンやスマホで作ってもいいですか?

問題ありません。

ただし、家族が開けないと意味がないので、保存場所やアプリ名は必ず伝えておいてください。

まとめ

エンディングノートは、家族が困らないための「情報の置き場所」です。

完璧に埋める必要はありません。

まずは無料のものを手に入れて、書けるところから始めてみてください。

  • 家族が困るのは、口座・保険・契約の情報
  • 暗証番号は書かず、保管場所は家族に伝える
  • 自治体やネットで無料のものが手に入る
  • 市販品は、文字が大きく項目が少ないものから
  • 親には「一緒に書こう」と誘う

親に書いてもらうなら、渡して終わりにしないこと。

自分の分も用意して、隣に座って一緒に書く。

そのほうが、ずっと続きます。

我が家も、まだ半分ほどしか埋まっていません。

それでも、帰省のたびに1ページずつ進んでいます。

そのくらいのペースで、いいのだと思います。

参考・出典

今回の追記で確認した公的資料:津地方法務局「エンディングノート」川島町「エンディングノートはじめてガイド」武蔵野市「わたしのノート」

※本記事はプロモーションを含みます。年月、日時、価格・キャンペーン情報は確認時点のものです。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

終活むすこのアバター 終活むすこ 親の終活に奮闘する40代後半

「おや終活」運営者。40代後半の会社員。親の終活が「ひとごと」でなくなった世代として、墓じまい・遺品整理・実家じまいについて、自分で調べて動いた記録を発信しています。相続や税金など専門判断が必要なことは扱わず、専門家への相談をご案内する方針です。

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