家族葬の喪主の挨拶|そのまま使える文例と、省略していい場面

家族葬で喪主が短い挨拶文を読む様子

喪主を務めることになって、挨拶の文面を探している。

そういう状況でこのページを開かれた方が多いと思います。

先にお伝えしておきたいことが3つあります。

ひとつ、紙を見て読んで構いません。

暗記する必要はありませんし、手元の紙を読んでも失礼にはあたりません。

ふたつ、長さは1分程度で足ります。

短いほうが、むしろ気持ちが伝わります。

みっつ、家族だけの式なら、改まった挨拶をしない家庭もあります。

この記事では、どの場面で挨拶が必要なのか、そのまま書き写せる文例、そして意外に知られていない献杯の作法までをまとめます。

  • 家族葬でも喪主の挨拶は必要か
  • 挨拶をする場面は決まっている
  • そのまま使える文例
  • 式のあとにも挨拶の場面がある
  • 献杯は乾杯と作法が違う
  • 言葉に詰まらないための準備

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※情報確認日:2026年9月2日

目次

家族葬でも喪主の挨拶は必要か

まず、ここから答えます。

決まりがあるわけではない

喪主の挨拶を法律や規則が定めているわけではありません。

葬儀社の記事の多くは「省略せず必ず行いましょう」と書いています。

ただ、参列者が配偶者と子どもだけ、という式もあります。

その場に集まっているのが全員家族なら、改まった挨拶をしない家庭は実際にあります。

「今日はありがとう」で足りることもあります。

ここを「必ず必要です」とだけ書くのは、実態に合っていないと思います。

省略しやすい場面、しにくい場面

とはいえ、どんな場合でも省略していいわけではありません。

分かれ目は、家族以外の人がその場にいるかどうかです。

場面挨拶の必要性
参列者が同居家族だけ省略されることがある
叔父叔母・いとこなど親族が集まるひとこと述べたほうが場が収まる
僧侶を招いているお礼を伝える場面がある
会社の方や友人が参列する述べたほうがよい
会食(精進落とし)を行う始まりと終わりに区切りが要る

親族が集まる場では、「わざわざ来ていただいた」という事実に対する言葉が必要になります。

そこを飛ばすと、あとから「ひとことも挨拶がなかった」という話になりかねません。

迷ったら、ひとことだけ言う

判断に迷ったときは、短くても述べておくほうが安全です。

長い挨拶より、30秒の短い言葉のほうが失敗しません。

必要なのは、次の3つだけです。

  • 集まってくれたことへのお礼
  • 故人の様子をひとこと
  • これからのお願い

この3つが入っていれば、形としては十分です。

挨拶をする場面は決まっている

文例を探す前に、全体の地図を持っておくと落ち着きます。

通夜と通夜振る舞い

通夜を行う場合、閉式のときに喪主が述べます。

そのあと通夜振る舞い(軽い食事の席)があれば、始まりと終わりにも声をかけます。

家族葬では通夜自体を行わないこともあり、その場合はここが丸ごとなくなります。

葬儀・告別式と出棺

いちばん人前で話す場面がここです。

告別式の最後、または出棺の前に述べるのが一般的とされています。

参列者が外に出て見送る形になるため、屋外で話すことになる場合もあります。

風で声が飛ぶので、短く区切って話してください。

会食(精進落とし)

火葬のあとの食事の席です。

始まりに喪主が挨拶をして、そのあと献杯に移ります。

そして終わりにもうひとこと述べて、お開きにします。

この場面がいちばん回数が多く、忘れられがちです。

僧侶へのお礼

僧侶を招いた場合、式の前後に短く挨拶をします。

読経が終わったあと、お布施をお渡しする場面がその機会になります。

改まった文章は必要ありません。

そのまま使える文例

書き写して、当日持っていってください。

「◯◯」の部分を入れ替えるだけで使えます。

通夜の閉式

本日はお忙しいところ、父◯◯の通夜にお集まりいただき、ありがとうございました。

生前に賜りましたご厚情に、心より御礼申し上げます。

明日の葬儀は、◯時より当式場にて執り行います。

ささやかではございますが、別室にお食事をご用意しております。

お時間の許す方は、お召し上がりください。

本日はありがとうございました。

告別式・出棺のとき

本日はご多用のところ、父◯◯の葬儀にご参列いただき、ありがとうございました。

父は昨年の秋ごろから体調を崩し、◯月◯日に、◯歳で息を引き取りました。

最期は家族に見守られ、穏やかな旅立ちでした。

生前、皆様には大変お世話になりました。

残された家族一同、力を合わせてまいります。

今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。

本日は誠にありがとうございました。

病名や闘病の詳細は、無理に入れなくて構いません。

言いたくないことは、言わなくていいのです。

会食のはじまり

本日は最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

おかげさまで、滞りなく父を見送ることができました。

ささやかではございますが、お食事をご用意いたしました。

父の思い出話などを聞かせていただければ幸いです。

どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。

献杯

献杯の挨拶は、喪主が兼ねることもあります。

父◯◯の在りし日を偲び、献杯をさせていただきます。

皆様、お手元のグラスをお持ちください。

献杯。

これだけで足ります。

長い言葉は要りません。

作法は次の章で説明します。

会食のおわり

本日は、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

名残は尽きませんが、このあたりでお開きとさせていただきます。

父のことを、これからも覚えていていただければ幸いです。

どうぞお気をつけてお帰りください。

僧侶へのお礼

お布施をお渡しするときに、ひとこと添えます。

本日は父◯◯のために、丁寧なお勤めをいただきありがとうございました。

こちらは些少ではございますが、どうぞお納めください。

今後ともよろしくお願いいたします。

「お布施」という言葉を自分から使う必要はありません。

袱紗(ふくさ)から出して、両手でお渡しします。

なお、母の場合は「父◯◯」を「母◯◯」に置き換えてください。

続柄以外は、そのまま使えます。

式のあとにも挨拶の場面がある

葬儀が終われば全部終わり、というわけではありません。

ご近所への挨拶

家族葬では、ご近所に知らせないまま済ませることが多くなります。

そのため、あとから「なぜ教えてくれなかったのか」と言われることがあります。

町内会や自治会のつながりが強い地域では、葬儀後に一度ご挨拶に伺っておくと、その後が穏やかです。

伺うのは、四十九日を過ぎたころが目安になります。

このたび、父◯◯が◯月◯日に亡くなりました。

家族の希望で、身内のみで見送らせていただきました。

ご連絡が遅くなり、申し訳ございません。

生前は大変お世話になりました。

菓子折りを持参する方もいますが、必須ではありません。

大げさにせず、玄関先で短く済ませるのが基本です。

忌明けの挨拶状

香典をいただいた方には、忌明けに書面でお礼をします。

香典返しの品に添える形が一般的です。

時期は、四十九日を過ぎてから1か月以内が目安とされています。

亡父◯◯の葬儀に際しましては、ご丁重なるご厚志を賜り、厚く御礼申し上げます。

おかげをもちまして、◯月◯日に四十九日の法要を滞りなく相すませました。

つきましては、供養のしるしまでに心ばかりの品をお届けいたします。

本来であれば拝眉のうえ御礼申し上げるべきところ、書中をもちましてご挨拶申し上げます。

挨拶状では、句読点を打たない形式が正式とされています。

これは「滞りなく終わる」ことを表すためと言われています。

とはいえ、句読点があるものも実際には使われています。

葬儀社や印刷会社に頼めば、定型の文面を用意してもらえます。

献杯は乾杯と作法が違う

ここは知らない方が多い部分です。

杯を打ち合わせない

献杯では、グラスや杯を打ち合わせません。

乾杯の癖でカチンと合わせてしまうと、場の空気が変わります。

参列者にも伝わっていないことがあるので、挨拶の前に「グラスはお合わせにならないでください」と一言添えると親切です。

拍手をしない

飲んだあとに拍手はしません。

乾杯なら自然に起きる拍手が、この場では起きないのが正しい形です。

静かなまま、次の言葉に移ります。

高く掲げず、大きな声を出さない

杯は、顔の高さまで上げません。

軽く持ち上げる程度にとどめます。

「献杯」の声も、明るく大きな声で唱和はしません。

静かに、ひとことだけ述べます。

献杯乾杯
杯を合わせる合わせない合わせる
拍手しないすることがある
杯の高さ軽く持ち上げる程度顔の高さまで
静かに明るく大きめに

言葉に詰まらないための準備

最後に、当日のための実務的な話です。

紙に書いて持っていく

暗記しないでください。

覚えようとするほど、当日に飛びます。

紙を取り出して読むことは、失礼ではありません。

読み上げる姿を見て、責める人はいません。

文字は大きめに書いてください。

手が震えて読めなくなることがあります。

避けたほうがよい言葉

忌み言葉と呼ばれるものがあります。

種類
重ね言葉たびたび、くれぐれも、皆々様、ますます
不幸を連想させる語終わる、消える、短い、落ちる
直接的な表現死ぬ、死亡

重ね言葉は「不幸が重なる」ことを連想させるため避けるとされています。

とはいえ、言い間違えても誰も咎めません。

気にしすぎて話せなくなるほうが困ります。

詰まったときは黙っていい

途中で言葉が出なくなることがあります。

そのときは、無理に続けなくて構いません。

黙っていても、場は待ってくれます。

「以上です」と締めて終えても、誰も困りません。

親を送る場で言葉に詰まるのは、当たり前のことです。

公式プランも総額で比べてください。公式案内では、資料割引適用時の火葬プランは税込86,900円から、1日葬は税込328,900円からです。火葬場へ支払う料金や条件による追加費用は別に確認が必要です。

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公式に掲載された利用者の声も確認しました。担当者の説明や当日の対応を評価する声がある一方、会場や追加オプションで総額が上がったという声もあります。

大好きだった祖父なので、最後まで丁寧に対応してくれる葬儀社を探していました。お電話口の方のご提案で決めた式場はとても素晴らしく、担当の方にも感謝しかありません。祖父も天国で喜んでいると思います。

引用元:1日葬・家族葬のこれから K.M様の口コミ

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引用元:1日葬・家族葬のこれから Y.U様の口コミ

とても満足していますが1つ残念なことが…安置していただいている日も葬儀の日も一匹のハエ?が飛んでいて(割と大きめのハエ)残念でした。

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家族葬の喪主の挨拶についてよくある質問

家族だけなら挨拶は要りませんか

参列者が同居の家族だけなら、改まった挨拶をしない家庭もあります。

ただし、叔父叔母やいとこなど、家から出た親族が集まる場合はひとこと述べたほうが場が収まります。

迷ったら、短くても述べておくほうが安全です。

長男が喪主でなくてもいいですか

喪主を長男が務めなければならない決まりはありません。

配偶者が務めることも、次男や娘が務めることもあります。

挨拶についても同じで、喪主以外の家族が代わりに述べても問題ありません。

何分くらい話せばいいですか

1分程度で十分とされています。

短くまとめたほうが、聞く側の負担も少なくなります。

原稿にすると、300字から400字くらいが目安です。

献杯の挨拶は誰がしますか

喪主から依頼された方が行うのが一般的とされています。

適任の方がいなければ、喪主が会食のはじまりの挨拶と兼ねて構いません。

家族葬では、献杯の挨拶自体を省略する家庭もあります。

会社の方が参列する場合はどうしますか

家族葬でも会社の方が参列される場合は、挨拶を省略しないほうがよいと思います。

なお、会社への連絡の仕方や香典の扱いは、家族葬を会社にどう伝えるかにまとめています。

まとめ

喪主の挨拶は、うまく話すことが目的ではありません。

  • 決まりはない。家族だけなら省略される場面もある
  • 親族・僧侶・会社の方がいる場では、ひとこと述べたほうがよい
  • 挨拶の場面は、通夜/出棺/会食の始まりと終わり/僧侶へのお礼
  • 長さは1分程度、原稿で300〜400字が目安
  • 紙を見て読んでよい。文字は大きめに
  • 献杯は乾杯と作法が違う。杯を合わせず、拍手せず、静かに
  • 式のあとにも場面がある。ご近所への挨拶と、忌明けの挨拶状
  • 重ね言葉は避けるとされているが、言い間違えても誰も咎めない
  • 詰まったら黙っていい

今日できることをひとつ挙げるなら、この記事の文例を紙に書き写しておくことです。

当日、その紙がお守りになります。

誰を呼ぶかで迷っている段階の方は、家族葬はどこまで呼ぶ?親族の範囲と費用・流れの基本もあわせてご覧ください。

参考・出典

※本記事はプロモーションを含みます。年月、日時、価格・キャンペーン情報は確認時点のものです。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

終活むすこのアバター 終活むすこ 親の終活に奮闘する40代後半

「おや終活」運営者。40代後半の会社員。親の終活が「ひとごと」でなくなった世代として、墓じまい・遺品整理・実家じまいについて、自分で調べて動いた記録を発信しています。相続や税金など専門判断が必要なことは扱わず、専門家への相談をご案内する方針です。

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