実家じまいは、やることが多すぎて何から手をつけるか迷います。
そして、順番を間違えると、あとから取り返せない損が出ます。
先に売ってしまった、先に壊してしまった、先に捨ててしまった。
どれも、後戻りができません。
この記事では、費用を抑える工夫ではなく、やってはいけないことのほうから書きます。
失敗を避けるほうが、節約より効き目が大きいからです。
- 順番でやってはいけないこと
- 更地にする前に確かめること
- 捨てる前に止まる場面
- 契約でやってはいけないこと
- お金がないときの進め方
不用品回収・遺品整理の一括見積もり「ぽいみつ」

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※情報確認日:2026年9月2日
順番でやってはいけないこと
まず、大枠の順番です。
片付ける前に売却の相談をする
多くの方が、家財を全部片付けてから不動産会社に相談します。
これが、順番として損になることがあります。
理由は、買主によっては家財が残っていても買い取るからです。
- 買取業者は、家財の処分込みで査定することがある
- 古家付き土地として売る場合、建物の中身は関係ないことがある
- 解体前提の買主なら、片付けも解体もこちらでやる必要がない
片付けに数十万円かけたあとで「そのままでよかった」と分かると、戻せません。
まず不動産会社か買取業者に一度見てもらい、どこまで片付ける必要があるかを聞いてから動いてください。
売る予定がないなら、この確認は不要です。
解体を先に決めない
「古い家だから壊さないと売れない」と思い込んで、先に解体する。
これも危ない判断です。
更地にすると、固定資産税が上がることがあります。
住宅が建っている土地には軽減の特例があり、建物を壊すとそれが外れるためです。
さらに、解体費用は木造で坪3万〜5万円、30〜50坪なら120万〜300万円かかります。
壊してから売れなければ、費用だけが残ります。
判断の材料は空き家が処分できないときの4つの道にまとめました。
相続の手続きを飛ばさない
名義が親のままだと、売ることも解体の契約もできません。
相続登記は2024年4月から義務化されています。
そして、もうひとつ大事な点があります。
相続放棄を考えているなら、家財を片づけてはいけません。
処分すると相続を承認したとみなされることがあるためです。
詳しくは遺品整理の費用は誰が払う?に書きました。
順番は、相続の判断 → 名義 → 片付け・売却です。
更地にする前に確かめること
解体すると決めた場合の話です。
補助金は着工前しか使えない
自治体によっては、老朽化した空き家の解体に補助金を出しています。
上限は50万〜300万円と幅がありますが、共通しているのは申請のタイミングです。
着工前の申請が必須になっているのが通例です。
壊してから申請しても、対象になりません。
- 耐震基準を満たしていないこと
- 空き家バンクに登録すること
- 一定期間、空き家であること
こうした条件がつくこともあります。
「(自治体名) 空き家 解体 補助」で検索して、業者と契約する前に確認してください。
再建築できるか
壊したあと、同じ場所に建て直せないことがあります。
接道義務を満たしていない土地です。
幅4m以上の道路に2m以上接していない土地は、原則として建物を建てられません。
古い住宅地では、これに該当することがあります。
建て直せない土地は、更地にすると売りにくくなります。
建物が建っているうちなら「現況のまま使える家」として売れる可能性が残ります。
不動産会社に、再建築が可能かどうかを先に聞いてください。
解体後の税金
住宅用地の特例が外れると、固定資産税が上がります。
更地にするなら、売却の見込みが立ってからにしてください。
なお、放置し続けた場合も税金が上がることがあります。
2023年12月施行の改正で、管理が行き届いていない空き家は「管理不全空家」に指定され、特例が解除される仕組みができました。
壊しても上がる、放っておいても上がる。
だから、どちらにするかを早めに決めるほうが得になります。
捨てる前に止まる場面
片付けの現場での話です。
権利証と通帳
家財を処分する前に、必ず探すものがあります。
- 不動産の権利証(登記識別情報)
- 通帳、印鑑、キャッシュカード
- 保険証券
- 年金手帳
- 実印と印鑑登録証
仏壇の引き出しや、押し入れの奥の缶に入っていることがあります。
権利証は再発行できません。
なくても手続きは可能ですが、余計な費用と時間がかかります。
箱と証紙
掛け軸や壺は、入っていた箱を捨てると査定額が変わります。
片付けの現場で、真っ先に捨てられるのがその箱です。
着物も同じで、証紙の有無で値段が変わります。
詳しくは骨董品買取は箱がすべてと着物買取でがっかりしないためににまとめました。
判断がつかないものは、捨てずに一か所にまとめておいてください。
写真とアルバム
これは金銭の話ではありません。
急いでいるときに捨てて、あとから悔やむのがこれです。
全部を残す必要はありませんが、判断は最後に回してください。
段ボール1箱にまとめて、家に持ち帰る。
それだけで、取り返しのつかない後悔は避けられます。
契約でやってはいけないこと
業者とのやりとりでの失敗です。
その場で契約しない
空き家の所有者のところには、営業の連絡が来ます。
「解体しませんか」「買い取ります」という電話や訪問です。
その場で判断しないでください。
急がせてくる相手ほど、条件を比べる余裕を与えません。
「家族と相談します」で構いません。
即答を求められても、応じる義務はありません。
1社だけで決めない
解体も、家財の処分も、売却も、金額に差が出ます。
- 解体は建物の構造と道路条件で変わる
- 家財の処分は量と建物の条件で変わる
- 売却は業者の得意分野で変わる
2社以上から見積もりを取ってください。
家財の処分については、複数の業者へまとめて見積もりを依頼できるサービスもあります。
ぽいみつは、不用品の回収や空き家の片付けに対応した業者へ、一度の入力で見積もりを依頼できるサービスです。運営は株式会社ロイドで、会員登録は不要、見積もりまでは無料です。
申し込むと、対応できる業者から電話がかかってきます。
契約は紹介された業者と直接結ぶ形になるので、金額と作業範囲は必ず書面で確認してください。
一括見積もりは連絡先と契約条件まで確認してください。ぽいみつは、遺品整理を含む片付けについて最大5社を比較でき、見積もり依頼は無料と案内しています。申込後の契約は紹介業者と直接行うため、キャンセル・解約条件も各社の書面で確認してください。
遺品整理を経験した方の一次回答も確認しました。業者へ任せた例は10万円弱から30万円超まで幅があり、自分たちで事前に分別した例では費用を抑えられています。
祖父母2人で暮らしていたが、祖母が亡くなり、祖父が身の回りのことを一人でできないので老人ホームに入ることになった。それをきっかけに遺品整理を行った。業者に依頼し一日でほとんど片付いた。料金は10万円弱と記憶している。
引用元:遺品整理経験者調査・40代女性
単身赴任中の父が帰省中に突然死し、単身赴任先のアパートを引き払うため遺品整理を業者に依頼した。事前に家族だけで訪問して必要なものはまとめていたため、業者には6時間ほどかけて荷物を運び出し、不要なものは回収してもらった。費用は17万円ほどだった。
引用元:遺品整理経験者調査・30代男性
夫は単身赴任、義父は老人ホームに入居、元気だった義母が急死し、同じ敷地に新居を構えていた嫁の立場の私が、遺品整理を任されたが、勝手に捨てる事に躊躇し悩まされ、作業がはかどらす、結局、夫が業者に頼んだ。荷物がとにかく大量だったので、30万で収まらなかった。
引用元:遺品整理経験者調査・50代女性
遠方に住む独身の叔父がなくなり、交通の便を考えても頻繁に通うのは難しいことや、賃貸住宅だったことから、地元の業者にお願いして込み込みの料金を出してもらい、即金で支払い貴金属以外の処分をお願いした。
引用元:遺品整理経験者調査・30代女性
一緒に住んでいる母親が急かすので、葬儀が終了した翌日から直ぐに整理に取り掛かりました。幸い荷物はほぼ洋服のみだったので、近所で洋服のリサイクル処分のところがあり、引き取りは無料でした。遺品整理に費用は一切掛かっていません。
引用元:遺品整理経験者調査・30代女性
ゴミ部屋に近かったので、時間がかかりました。段ボール60箱とゴミ袋(大)60袋位有りました。売れる物は売り、そうでないものは、市のゴミ焼却所まで車で運びました。それ以外は葬祭業者が持って行ってくれました。
引用元:遺品整理経験者調査・40代男性
体験談からは、物量・賃貸の退去期限・遠方かどうかで向く方法が変わると分かります。訪問見積もりを複数社から取り、貴重品の探索、搬出、処分、清掃のどこまで含むかを書面でそろえて比較してください。
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なお、相続放棄を考えている段階では、見積もりだけにとどめてください。
口頭で済ませない
「あとで請求します」「追加は出ないと思います」
この言い方のまま進めないでください。
書面に残すのは、次の点です。
- 総額と、その内訳
- 追加料金が発生する条件
- 作業の範囲(どこまで運び出すか、庭や物置は含むか)
- 廃棄物の処理をどうするか
家庭から出た不用品の回収には、市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です。
無許可の業者に頼むと、不法投棄につながることがあります。
お金がないときの進め方
現実的な話をします。
先に現金が要る作業を知る
実家じまいで、先に支払いが発生するのはここです。
| 作業 | 費用の目安 |
|---|---|
| 家財の処分 | 数万〜数十万円 |
| 解体 | 120万〜300万円 |
| 相続登記 | 数万〜十数万円 |
売却代金が入るのは最後です。
つまり、手元に現金がないと動けない構造になっています。
だからこそ、家財を残したまま買い取ってもらえるかの確認が効いてきます。
家財と建物を分けて考える
全部を一度にやろうとすると、金額が大きくなります。
分けて考えてください。
- 家財の処分だけ先にやる(住んでいる人がいる場合)
- 建物はそのまま、当面は管理だけ続ける
- 売却か解体かは、方針が決まってから
「実家じまい」という一つの大仕事だと思うと、動けなくなります。
分解すれば、今日できることが見えてきます。
家財の片付けが進まない場合は、実家の片付けにうんざりしたらをご覧ください。
売れなくても手放す道はある
買い手がつかない場合でも、選択肢はあります。
- 買取業者に売る(安いが確実)
- 自治体の空き家バンクに登録する
- 相続土地国庫帰属制度を使う(建物があると使えないため、解体が前提)
国庫帰属制度は、解体費用と負担金を合わせると200万円を超えることがあります。
「無料で引き取ってもらえる」制度ではありません。
条件と費用は空き家が処分できないときの4つの道にまとめました。
実家じまいでやってはいけないことについてよくある質問
片付けと売却、どちらが先ですか
売却の相談が先です。
買主によっては家財が残っていても買い取ります。
全部片付けてから相談すると、その費用が無駄になることがあります。
古い家は壊してから売るべきですか
一概には言えません。
更地にすると固定資産税が上がり、再建築できない土地では売りにくくなることもあります。
不動産会社に、現況のままで売れるかを先に聞いてください。
解体の補助金はいつ申請しますか
着工前です。
壊してから申請しても対象になりません。
業者と契約する前に、自治体のホームページで確認してください。
兄弟と意見が合わず、話が進みません
方針を決める前に、事実だけを共有してください。
査定額、解体の見積もり、固定資産税の額。
数字が揃うと、感情の議論が減ります。
実家に住む予定はありませんが、急ぐ必要はありますか
親が住んでいるうちは急ぎません。
ただし空き家になったあとは、管理が行き届かないと固定資産税が上がる仕組みがあります。
早めに方針だけ決めておくと、慌てずに済みます。
まとめ
やってはいけないことを、先に押さえてください。
- 片付ける前に、売却の相談をする。家財ごと買い取る買主もいる
- 解体を先に決めない。更地にすると固定資産税が上がる
- 相続放棄を考えているなら、家財を片づけない
- 解体の補助金は着工前の申請が必須
- 再建築できない土地は、更地にすると売りにくくなる
- 捨てる前に権利証・通帳・印鑑を探す
- 骨董品の箱、着物の証紙は捨てない
- 写真の判断は最後に回す
- 費用は先に出て、売却代金は最後に入る
- 「実家じまい」とひとまとめにせず、分解して考える
- その場で契約しない。2社以上から見積もりを取り、書面で確認する
今日できることをひとつ挙げるなら、不動産会社に「この状態のまま売れますか」と聞いてみることです。
その答えで、片付けの範囲が決まります。
全体の手順は実家じまいの費用と手順にまとめています。
※本記事はプロモーションを含みます。年月、日時、価格・キャンペーン情報は確認時点のものです。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

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