仏壇を自分で処分する方法|粗大ごみに出せるのか、魂抜きはしないとだめか

墓じまいや実家の片付けの流れで、仏壇が残ることがあります。

業者に頼むと数万円かかると知って、自分でできないかと調べている方が多いと思います。

そして、その手前でもうひとつ引っかかっているはずです。

仏壇をごみに出して、罰が当たらないだろうか。

先にお伝えします。

多くの自治体は、仏壇を粗大ごみとして受け付けています。

大阪市と横浜市は、粗大ごみの料金表に「仏壇」という品目があり、手数料はどちらも1,000円です。

つまり、制度としては普通に出せるものとして扱われています。

そのうえで、魂抜きをするかどうかは、法律ではなく気持ちの問題です。

この記事では、その判断の仕方と、実際に出すときの手順を書きます。

なお、仏壇店のサイトには「粗大ごみに出さず専門業者へ」と書かれていることが多くあります。

そう書く立場の方は、引き取りサービスを扱っています。

どちらが正しいという話ではありませんが、判断する材料は両方あったほうがいいと思います。

  • 魂抜きをするかどうかを先に決める
  • 自治体は仏壇を受け付けている
  • 出す前にやること
  • 自分で運べない場合
目次

魂抜きをするかどうかを先に決める

ここが決まらないと、次に進めません。

魂抜きとは何か

魂抜きは、閉眼供養、お性根抜きとも呼ばれます。

僧侶に読経してもらい、仏壇を「祈りの対象」から「ただの家具」に戻すとされる儀式です。

墓じまいのときにお墓へ行うものと、考え方は同じです。

これをしてから処分すれば、心理的な引っかかりはかなり小さくなります。

しない選択もある

一方で、魂抜きは法律で決まっている手続きではありません。

宗教的な儀式なので、するかしないかは家の考え方によります。

しない理由として、こういう事情もあると思います。

  • 菩提寺との付き合いがすでにない
  • 家族に信仰がない
  • 何十年も手を合わせていない
  • 遠方で、僧侶を手配する当てがない

そういう状態で形だけ整えても、意味を感じられないことがあります。

「罰当たりではないか」と検索する方がいますが、罰を与える仕組みがどこかにあるわけではありません。

気持ちの区切りをどうつけるかという話です。

手を合わせてから運び出す、写真を撮っておく、それだけで足りると考える方もいます。

ここは、こちらが決めていいことです。

するなら菩提寺へ

魂抜きをすると決めたなら、まず菩提寺に連絡します。

付き合いのあるお寺があるなら、そこへ頼むのが筋です。

付き合いがない場合は、僧侶を手配するサービスもあります。

お布施の目安や封筒の書き方は、墓じまいの閉眼供養と同じ考え方です。

墓じまい当日の服装と持ち物にまとめました。

なお、先に仏壇を解体してしまうと、魂抜きができません。

順番を間違えないでください。

自治体は仏壇を粗大ごみとして受け付けている

ここが、この記事でお伝えしたい部分です。

料金表に品目として載っている

実際に、自治体の公開資料を確認しました。

自治体粗大ごみの手数料
大阪市仏壇 1,000円(サイズ区分なし)
横浜市仏壇 1,000円(サイズ区分なし)

どちらも、粗大ごみ処理手数料の一覧に「仏壇」という項目があります。

特別な扱いではなく、家具と同じ列に並んでいます。

業者に頼めば数万円かかることを考えると、金額の差は小さくありません。

事前の申し込みが要る

粗大ごみは、電話かインターネットでの事前申し込みが必要です。

そして、申し込みから収集までには日数がかかります。

思い立った日に出せるものではありません。

横浜市のように、市内の施設へ直接持ち込める自治体もあります。

その場合も事前の申し込みが要ります。

自治体のごみ収集の仕組みは、遺品整理を自分でやるか決める前にに詳しく書きました。

片付け全体の日程は、この収集のペースで決まります。

自分の自治体で確認する

ここは注意してください。

すべての自治体が同じ扱いをしているわけではありません。

料金も、受け付けの可否も、自治体によって違います。

確認の仕方はこうです。

  • 「(自治体名) 粗大ごみ 品目」で検索する
  • 料金表のなかに「仏壇」があるか探す
  • 載っていなければ、粗大ごみ受付センターに電話で聞く

電話で聞けば数分で分かります。

「仏壇を粗大ごみで出したい」と伝えるだけです。

断られることを心配される方がいますが、担当の方は品目として淡々と答えてくれます。

出す前にやること

そのまま出すと、あとで困ることがあります。

引き出しと扉の中身を出す

仏壇には、思いがけないものが入っています。

  • 位牌
  • 過去帳
  • 遺影や写真
  • 通帳、印鑑、権利証
  • 現金、通帳の控え
  • 手紙

仏壇は、家の中でいちばん「大事なものをしまう場所」として使われていることがあります。

すべての引き出しと、奥の扉を開けて確認してください。

そのまま出してしまうと、取り戻せません。

位牌は、仏壇とは別に考えます。

位牌をどうするかは、永代供養で後悔しないためににまとめました。

お供え物の扱い

供えてあるものは、下げて持ち帰ります。

  • 食べ物は、家に持ち帰って食べるか、傷んでいれば処分する
  • 花は、可燃ごみとして出す
  • 水は流す

供えたまま処分に出さないでください。

食べ物が入ったまま出すと、収集の現場で困ります。

「下げるのが申し訳ない」と感じる方もいますが、供えたものを下げるのは、もともと通常の作法です。

仏具は別に考える

仏壇本体と、中の仏具は分けて考えます。

りん、燭台、香炉、花立、仏飯器。

これらは粗大ごみの料金表に品目として載っていないことが多くあります。

素材ごとに分別して、通常のごみとして出せる場合があります。

金属、陶器、木製で分かれます。

判断がつかなければ、自治体に聞いてください。

なお、金仏壇には金具や装飾が使われています。

分別が必要かどうかも、あわせて確認しておくと当日慌てません。

解体が必要かどうか

大きな仏壇は、そのままでは運び出せないことがあります。

自治体によっては、指定のサイズを超えると受け付けてもらえません。

その場合、解体して複数に分けることになります。

ただ、これは思っているより重労働です。

  • 木材が厚く、工具が要る
  • 釘やガラスで怪我をしやすい
  • 解体すると、かえってかさばることがある

無理に自分で解体しないでください。

そして繰り返しになりますが、魂抜きをするなら解体の前です。

自分で運べない場合

現実的な話をします。

重さと階段

仏壇は、見た目より重いものです。

とくに唐木仏壇や金仏壇は、大人ふたりでも持ち上げにくい重量があります。

そして、置かれているのは和室の奥や、二階であることが多いところです。

  • 階段を下ろせるか
  • 廊下の角を曲がれるか
  • 車に積めるか

運搬中に落として壊すと、気持ちの面でも後味が悪くなります。

無理だと感じたら、そこで止めて構いません。

まとめて頼むという選択

実家の片付けと同時に進めているなら、仏壇だけを別に考えなくても構いません。

大きなものをまとめて頼めば、一度で済みます。

複数の業者にまとめて見積もりを依頼できるサービスもあります。

ぽいみつは、不用品の回収や生前整理に対応した業者へ、一度の入力で見積もりを依頼できるサービスです。運営は株式会社ロイドで、会員登録は不要、見積もりまでは無料です。

申し込むと、対応できる業者から電話がかかってきます。

契約は紹介された業者と直接結ぶ形になるので、金額と作業範囲は必ず書面で確認してください。

仏壇の供養まで頼みたい場合は、対応できるかを先に確認してください。

回収はできても、供養は扱っていない業者もあります。

実家の片付け全体をどう進めるかは、実家の片付けにうんざりしたらにまとめました。

仏壇の処分についてよくある質問

仏壇を粗大ごみに出すのは罰当たりですか

罰を与える仕組みがあるわけではありません。

自治体も、粗大ごみの品目として仏壇を受け付けています。

気持ちの区切りをつけたい場合は、魂抜きをしてから出すか、手を合わせてから運び出す方法があります。

魂抜きをしないと処分できませんか

法律上の決まりではないので、しなくても処分はできます。

ただし、菩提寺との付き合いが続いている場合は、先に相談しておくほうが関係がこじれにくくなります。

仏壇の中の位牌はどうすればいいですか

位牌は仏壇とは別のものなので、一緒に出さないでください。

自宅で保管する、お寺に預ける、お焚き上げを頼む、永代供養に出すといった方法があります。

詳しくは永代供養で後悔しないためにをご覧ください。

仏壇は売れますか

一般的な仏壇に買取の値段がつくことは、あまり期待できません。

ただし、古い唐木仏壇や、彫刻・蒔絵が施されたものは扱いが変わる場合があります。

判断がつかない場合、解体する前に見てもらってください。

壊してからでは分かりません。

神棚も同じように出せますか

自治体の料金表には、神棚が品目として載っていないことがあります。

サイズによっては通常のごみで出せる場合もあるため、自治体に確認してください。

まとめ

仏壇の処分は、順番さえ守れば自分でもできます。

  • 魂抜きをするかどうかを先に決める。法律上の義務ではない
  • するなら解体や運び出しの前に行う
  • 大阪市・横浜市とも、粗大ごみの手数料は仏壇1,000円
  • 料金表に品目として載っており、特別扱いではない
  • ただし自治体によって扱いが違うので必ず確認する
  • 事前の申し込みが必要で、収集までに日数がかかる
  • 引き出しと扉の中身を必ず確認する。通帳や権利証が出てくることがある
  • お供え物は下げて持ち帰る
  • 位牌は仏壇と別に考える
  • 重い・階段があるなど無理なときは、運ばない

今日できることをひとつ挙げるなら、「(自治体名) 粗大ごみ 品目」で検索して、料金表に仏壇があるか見ることです。

そこが分かると、費用の見当がつきます。

参考・出典

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この記事を書いた人

終活むすこのアバター 終活むすこ 親の終活に奮闘する40代後半

「おや終活」運営者。40代後半の会社員。親の終活が「ひとごと」でなくなった世代として、墓じまい・遺品整理・実家じまいについて、自分で調べて動いた記録を発信しています。相続や税金など専門判断が必要なことは扱わず、専門家への相談をご案内する方針です。

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